中澤卓也 MINIチャレンジJAPAN2024 開幕戦 レースレポート

〜中澤卓也 MINIチャレンジJAPAN2024 開幕戦 レースレポート〜

[Date]
2024/04/13-04/14 富士スピードウェイ
[Result]
予選 クラス2番手タイム → 3番グリッド(予選中の走路外走行ペナルティにより1グリッド降格)
決勝 【Race 1】 2番手 【Race 2】 2番手

【予選】 04/13 (土) 天候・晴れ 路面・ドライ

快晴の富士スピードウェイ、今シーズンのMINIチャレンジJAPAN2024開幕戦の戦いを祝福するかのような天候で迎えた予選は午後4時20分にセッションがスタート。セッション開始直後は、上位クラスのBMW CS2クラスとMINI JCWクラスが主にコースイン。コースの混み具合などを見つつ、セッション開始5分ほどが経過した所でMINI CPSクラスが徐々にコースインを開始した。 今シーズンのレースでは、予選から決勝のRace1 & Race2までを全て1セットのタイヤで戦うことがレギュレーションで定められている。そのため、予選のセッションは30分間で行われるが、より短い周回数でベストタイムを出してタイヤを決勝に向けて温存することが求められる。中澤は、2周でベストタイムを出してピットへ戻るという作戦をチームと敢行する。ピットアウトのタイミングは、チームの采配もありクリアラップを取れるベストな位置で送り出すことに成功。あとは予定通り、2ラップでのアタックラップを遂行するのみだったが、今回のレースウィークに持ち込んだマシンセットアップでドライブするのは、金曜日のフリー走行に参加できなかった為にこの予選がぶっつけ本番。テストとのマシンフィールがかなり異なり2ラップでの擦り合わせが難しく、結果5周を終えてピットイン。予定よりも多く周回をしてしまったが、持ち込みセットとの擦り合わせはこの予選中にかなり良い感触を掴む事ができた。
タイムは2番手タイムだったが、予選中の走路外走行のペナルティを受け1グリッド降格。結果、決勝は3番グリッドからのスタートとなった。

【決勝 Race1】 04/14 (日) 天候・晴れ/路面・ドライ

前日の予選日同様、決勝も気持ちの良い快晴で迎えた。午前9時50分、レースフォーマット20分間+1周のRace1がスタートする。3番グリッドスタートの中澤は、前2台のマシンにスタートで仕掛ける気持ちでいた。スタート前のフォーメーションラップでは、積極的にタイヤとブレーキに熱を入れていく。スタンディングスタート方式が取られたRace1、中澤はスタート直後の1コーナーで1台のマシンにパスされてしまい4番手にダウン。しかし、その後のヘアピン(ADVANコーナー)でライバルをオーバーテイク、ポジションを2番手に上げる。前を行くのは、同じEPM RACING の7号車をドライブする豆野選手。間合いを詰めて行きたいが、ミッション温度やエンジンの油温との上手いコミュニケーションを取りながら戦わないと、今シーズンのマシンは熱での制御が作動してしまいレース中に失速してしまう。テスト時からの慢性的なストレートスピード不足に悩まされながらも、Race1は2番手でレースを終える。チームとしても初戦となった戦いを、ワンツーフィニッシュで終える事ができた。

【決勝 Race2】 04/14 (日) 天候・晴れ/路面・ドライ

午後のRace2も、天候は変わらず晴れ。この時期の富士スピードウェイでは珍しいほどの気温で、路温もRace1に比べてかなり上昇しているような状況でスタートを迎えた。Race2では、中澤のモータースポーツを身近に感じてもらう為の取り組みとして行っている、「中澤卓也サーキットファンツアー」に参加してくれたファンの皆さんがサーキットに駆け付け、スタート前のグリッドにも華を添えた。Race2もフォーマットは20分間+1周だが、Race1での上位がリバースグリッドとなり中澤は3番手スタート。スタート方式も、スタンディングスタートから変わりローリングスタートの方式が取られた。Race1でのマシンの状況やフィーリングをチームとミーティングした結果、想定よりも熱ダレに対するアドバンテージがあるのではないかという判断になった。そのため、Race2ではよりペースを上げてプッシュしていく方向を取っていく作戦に。スタート直後の1コーナーで前を行くライバルをオーバーテイクした中澤は、その後の最終コーナーでトップのマシンに並び、続く1コーナーでオーバーテイク。トップにポジションを上げた中澤は、その後もしばらくはレースをリードしていく形。しかし、レース残り5分ほどで恐れていた事態が襲う。順調にトップを走行していたのだが、Race1では現れなかった“熱ダレ”によるマシン制御が発生してしまった。これにより、マシンがズルズルとペースダウン。2番手を走行していた、チームメイトの豆野選手にトップの座を許してしまう。制御のかかったマシンをコントロールしながら、2番手のポジションはなんとかキープする事ができた。Race1同様に2番手チェッカー、チームとしては共にワンツーフィニッシュの結果を飾ったが、中澤自身は悔しい開幕戦となった。

【中澤卓也コメント】

まずは、こうして2024年シーズンも無事に開幕を迎えられていることにホッとしています。改めて、EPMさん、チームの皆さん、チームディレクターである中山友貴選手、支えてくださっているスポンサーの皆さん、ファンの皆さん、たくさんの皆さんに感謝です。本当に、ありがとうございます。

僕個人の結果としては悔しい開幕戦となりましたが、EPM RACINGのチームとしての結果は最高の結果を残すことが出来たんじゃないかと思っています。この開幕戦で、MINIチャレンジJAPANというレースの流れや雰囲気を掴むことが出来ましたし、テストでは得られなかった収穫がたくさんあったように思います。チームメイトの豆野選手の走りにも刺激を受けましたし、次戦の鈴鹿は勝ちに行きたいと思います。

今回の開幕戦では、開催2回目となる“サーキットファンツアー”のイベントも行う事ができました。このようなイベントを通して、僕の音楽活動を応援してくださっているファンの皆さんにサーキットを身近に感じてもらい、モータースポーツの魅力や面白さを発見してもらえるような機会になってくれていたら嬉しいです。

今シーズン、シリーズチャンピオンを目指して頑張ります。引き続き、応援宜しくお願いします!

次戦は、5月11日(土)予選・12日(日)決勝、三重県・鈴鹿サーキットにて開催される。